採用戦略が崩れていく時

暴走モードに突入

人事採用担当の経験が長い人であれば、オワハラをするということは、炎上マーケティングになり、企業のブランド価値を下げることになるのは知っています。
ソーシャルネットや就職サイトの掲示板などで書き込まれてしまうということは、信用失墜につながることであり、採用が難しくなってしまうからです。

情報の鮮度、真偽は不明確であったとしても、情報の受け手が見た情報を信用してしまうと、それがあっという間に拡散をする。
そんなリスクを背負ってしまうと、これから数年、ヘタしたら数十年の採用計画が見直されることになる。

オワハラをするのはリクルーターや経験の浅い人事の暴走行為であることが大半を占めている。
では、なぜこのような暴走行為が行われていくのでしょうか。
それはコミュニケーションの取り方と共通言語を持っていないことで起きる人為的なミスなのです。

私も社長直下で採用をしていたり、役員のそばで採用をしていたからこそよく分かるのですが、社長や役員が気に入った学生がいた場合に、褒めるわけでもなく、微妙な言い回しをすることが原因です。

「この前面接した◯◯大学の××さんっていたでしょ。いい子だったよ。うちに来るようにいってくれ」

この言葉は取り方によって2通りの解釈ができる事に気づけましたか?

経営者層が言いたかったのは…
いい学生が来てくれて良かった。内定を出すこともできたから、ありがとう。という意味合いである。
内定を辞退するかもしれないけど、無理矢理入社をしてもらったら可能性を潰したり、経歴に傷をつけてしまうことになるから、断ってくれてもいいんだよ。ということを言いたい。

営業経験が長い人やベテランの人事であれば、ここをしっかり押さえて、印象が悪くならないように、学生に接することができるんです。

しかしこれがリクルーターや経験の浅い人事はどう解釈するかというと…
うちに来るようにいっておいてくれが、絶対に内定承諾をさせてくれと、間違った解釈をしてしまうことになります。
これを業務命令だと勘違いするから、問題になってしまうんだなって感じます。

暴走モードから激アツモードへ

リクルーターや採用経験の浅い人事がやってしまうこと。

1つ目は個別面談を勝手に入れたがる。
何度も会うことができれば、説得することができると勘違いしている。
何度も無意味に呼び出されるということは、交通費と時間のムダであると、学生が気づいてしまうからである。

企業からしたらこの時間を使って売上を上げてほしいというのが本音だ。
リクルートの仕事が本業ではないから、営業としてはお前の分もチームで負担しているんだ。
お前の暴走行為でどれだけチームの先輩に迷惑をかけているんだということを言いたい。

2つ目は電話やメールが長い、しつこい。

何度も電話やメールで内定承諾について話をしてくるケースが多くあります。
最近ではソーシャルネットがあるため、表沙汰になりにくいこともありますので、個人情報の取扱や情報老絵対策など注意をしておく必要があるでしょう。

ここには世代間の認識の違い、価値観の違いなどが入ってきます。
20代後半の人事やリクルーターと言っても、社会人経験者ですから、学生の気持ちを理解するというよりかは、企業側のモノサシで何事も考えていきます。
そのため、内定承諾まで数ヶ月もの長期間連絡がないということはありえないと認識しています。

そして焦りからかもしれませんが、自分の時代のことを話しだしてくる傾向があります。
これははっきり言うと価値観の押し付けであり、親切の押し売りでしかないといえる内容です。

「私も学生時代に3社の内定をもらっていたよ。他の2社を断るまでに1週間で断ったから、あなたもそれぐらいでやらないと、卒業するまでに就職活動が終わらない。」
「即断、即決ができないという人は仕事ができない人だからね。」
これって話している本人は善意で話しをしているのですが、受けてからするといい迷惑であり、価値観の押し付けであるというように映ってしまいます。

企業のエゴをリクルーターや採用担当者を使って代弁しているだけであり、学生からしてみると社会人の常識が非常識であるということをしっかりと理解していない、ちょっとややこしい人たちと思われても仕方がないでしょう。

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careercreator

1978年生まれ。米国大学院卒業後、仕事でエージェント/企業内人事/研修講師/採用広報/能力開発・人材育成のスペシャリスト/経営企画として活躍。 個人では、キャリアクリエーター/ディスカッションパートナー/ミーティングコンサルタント/経営の家庭教師/転職の家庭教師/パーソナルプロデューサーとして活躍。

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